【ダンスのジャンル】ワックダンスとは?
2022.09.02
目次
現在、ダンスにはさまざまなジャンルや表現方法がありますが、「コンテンポラリーダンス」というダンスをご存じの方は少ないのではないでしょうか。
コンテンポラリーダンスは、近年新しいダンスとして注目されているダンスの種類の1つです。
本記事では、コンテンポラリーダンスの特徴や歴史、実際に使用されているミュージックビデオなどを詳しく解説します。
ダンスにご興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください。
コンテンポラリーダンスとは、振り付けがなく、表現方法やテクニックにも決まりがない自由なダンスのことをいいます。
ひとことでまとめると、「基準を持たない何でもありのダンス」といえるでしょう。
コンテンポラリーダンスには明確な決まりがなく、ダンサー自身が身体の動きで自由に表現するため、抽象的な印象があることが特徴です。
そのため、コンテンポラリーダンスはほかのジャンルのダンスと比べ、「意味不明」「わかりにくい」と称されることもあります。
しかし、その自由で抽象的な点こそが魅力ともいえます。
明確な意味や答えを求めずに、ダンサーが表現したいことを観客が各々の解釈で受け取るものだと考えてもよいでしょう。
また、コンテンポラリーという言葉には「現代的な」という意味があり、コンテンポラリーダンスは時代の最先端を体現しているともいえます。
そのため、時代とともに変化しており、定義付けが難しいダンスでもあります。
こちらの記事では、ジャズダンスについて紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
▶参考記事:【ダンスのジャンル】ジャズダンスってなに?
コンテンポラリーダンスが誕生したきっかけは、1970年代のフランスで、現代舞踊団や現代バレエ団が設置されたことです。
現代バレエ団では、従来のバレエに新たな要素を加えられることや、従来のバレエとは方向性の異なるダンスが踊られることなどにより、表現の幅が広がっていきました。
このとき、コンテンポ ラリーダンスは、フランス語で「新舞踊」を意味する、ヌーヴェルダンスと呼ばれていました。
次第に、ヌーヴェルダンスは新しいダンスのジャンルとしてフランスで流行し、続いてヨーロッパ全体から、アジア、中東へと広がっていきます。
そして、1990年代に入ってからは、各国の文化を取り入れた新しいダンスの表現方法として、コンテンポラリーダンスという名称で知られるようになり、現在に至ります。
コンテンポラリーダンスは自由な身体表現として、フランスから世界中に広がり、世界的な流行となりました。
そのため、国ごとにさまざまな解釈がされ、国の伝統的な表現などを取り入れた、より自由なダンスとなりました。
以下に、国ごとの特徴を解説します。
ヨーロッパのコンテンポラリーダンスには、集団的芸術と実験的芸術の2つの方向性があります。
集団的芸術とは、劇団やバレエ団を主体に、従来のダンスに新しい要素を加えることで、観客を魅了させることを目的とした表現方法です。
上演場所は、大型の劇場などがメインで、特に東欧で上演されることが多くあります。
一方で実験的芸術とは、個人や少人数の集団が主体となり、観客と一体となって表現を共有する方法です。
小規模な劇場や野外まで、さまざまな場所で披露されることが多く、特に西欧で取り入れられています。
オーストラリアのコンテンポラリーダンスは近代的で、新しい技術や近代的な問題を追及するようなダンスです。
環境問題や人種差別などの、近代的なテーマがメインになっていることが、ほかのダンスにはない特徴でしょう。
また、ダンスだけでなく、舞台上に最新の技術を取り入れていることも大きな特徴です。
従来のブレイクダンスやヒップホップダンスをアレンジしつつ、舞台上の映像に合わせた動きをすることや、舞台そのものをバーチャル空間にすることなどがあります。
日本において、コンテンポラリーダンスは、ダンスのカテゴリーに分けられない、全く新しいダンスとして認識されています。
しかし、世界的に見れば、日本舞踊は日本のコンテンポラリーダンスという見方もあります。
日本舞踊は、ヌーヴェルダンスにも影響を与えているため、日本人にとってコンテンポラリーダンスは身近な存在といえるかもしれません。
ここからは、実際にコンテンポラリーダンスを取り入れたミュージックビデオ(MV)を紹介します。
米津玄師の『LOSER』のミュージックビデオでは、全編にわたり、米津玄師本人がコンテンポラリーダンスを踊っています。
従来のダンスのように決まった振り付けはなく、曲の雰囲気に合わせて全身で表現するさまは、まさにコンテンポラリーダンスの特徴といえます。
曲の序盤では不規則なサイドウォークが印象的で、サビの部分は軽快なステップが取り入れられており、曲の緩急にぴったりな振り付けといえるでしょう。
国民的アニメ『ドラえもん』の主題歌である、星野源の『ドラえもん』のミュージックビデオでもコンテンポラリーダンスが登場します。
アニメを見たことがある人にとっておなじみの場所で、まるで子どもが遊んでいるような軽快さのある振り付けが印象的です。
また、サビの部分では、作品で象徴的に登場するふすまを活かした振り付けが登場し、曲に合わせたリズミカルな印象を与えています。
オーストラリア出身の覆面歌手・Siaの楽曲『Alive』のミュージックビデオでは、広々とした空間に、ダンサーである土屋太鳳が1人でコンテンポラリーダンスを踊っています。
曲全体を通して、ほかの演出などは一切なく、より体全体の表現が際立っているミュージックビデオです。
土屋太鳳が、曲に合わせた大振りな振り付けを踊っている様子は、コンテンポラリーダンスの典型ともいえるでしょう。
映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』の主題歌である『君に見せる景色』のミュージックビデオでも、コンテンポラリーダンスが印象的です。
ゆったりとした曲の序盤から、最後のサビにかけて、セットを移動しながら全身を大きく使う振り付けが際立っています。
歌詞に合わせて、手先や表情まで細かく表現がされている点も魅力的です。
いかがでしたでしょうか。
コンテンポラリーダンスは、振り付けや表現方法に決まりのない、自由なダンスです。
斬新で最先端な表現方法ができるため、世界中で広く流行しています。
また、コンテンポラリーダンスの解釈は国によって差があり、国ごとの特色があることも魅力の一つです。
近年では、さまざまなアーティストのMVにコンテンポラリーダンスが登場しているため、意外と身近なダンスになっているともいえるでしょう。
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