ダンスを上達させるために必要な考え方やコツとは?
2021.08.24
子どもが「やりたい」と言って、始めさせたダンス。
レッスンには通うものの、自宅での練習をしないから周囲との差が開くばかり……とあせっている親御さんもいると思います。
なぜ子どもが家で練習をしないのか?
一般的な理由と、自主練を習慣にさせるためにやっておきたい6つの事柄をお伝えします。
ダンスの練習を自宅でやりたがらないお子さんを持つ親御さんは、ぜひ参考にしてみてください。
自分から興味を持って始めたダンスなのに練習しない子もいます。
なぜ彼ら彼女らは、練習を積極的にしようとしないのでしょうか?
その主な4つの理由をお伝えします。
ほかにやりたいことがあるなど、ダンスに対してあまり熱意を持てない子どももいます。
「レッスンには友達もたくさんいるし行きたいけど、家で練習するほど熱意は持てない」といったケースです。
この場合、本人の意志を親がどのくらい尊重するかが問われます。
イヤなことを無理やりやらせては、子どもがダンス嫌いになってしまう可能性もあります。
しかし親御さんによっては、「たいして練習もしないのにレッスンだけ通ってもったいない……」と感じることもあるかもしれません。
改めて、ダンスを通じて、子どもにどうなってほしいのか。
親自身が考え直す必要があります。
「上手くなりたい」という気持ちがあまりない子も、積極的に練習しません。
お子さんの中には、競争心が薄い子もいます。
親御さんからしてみると、
「ほかの子は努力して頑張って上達しているのに、うちの子は“今のままでいい”と現状維持ばかり……。何だか情けない」
という気持ちになるかもしれません。
そんな子に対しては、親御さんなりに目標を与えてみるのも一つの方法です。
例えば、「〇〇のステップができるようになったから、△△ちゃんの好きなものを食べに行こうか」などといえば、
子どもも努力して認められる喜びを覚え、「次も頑張ろう」という気持ちになるかもしれません。
しかし親が勝つことばかりにこだわってしまうと、逆に子どもの心に不安感や恐怖心を植え付けてしまうこともあります。
優劣や順位にこだわるのではなく、子ども自身の成長を目標とするようにしましょう。
最初の頃は基礎的なステップやアイソレーションなど比較的簡単にできたとしても、
徐々にレベルが上がってくるにつれて、今まで以上に練習する必要が出てきます。
そうなると「頑張っているのにできない」となってしまい、なかにはモチベーションを保てなくなってしまう子どももいるでしょう。
そんなときは練習方法を変えてみるのも一つの方法です。
やみくもに反復練習を繰り返しても、上手くはなりません。
何が悪いのか、どう修正すべきなのか。
具体的に指摘し、効果的な指導をすることで、また「練習して、上手くなりたい!」といった気持ちを持てるようになるでしょう。
ダンスは好きでも、レッスンの先生とそりが合わず、モチベーションが下がってしまうこともあります。
指導者やコーチとの相性が悪いと、好きだったダンスであっても、嫌いになってしまうことも。
先生と子どもの相性があまり良くないのではないか、と感じたときは、よく話し合ったうえでクラスや教室を変えるのも一つの手です。
いい指導者に巡り会うことで、練習に対するモチベーションが復活することもあります。
子どもに家でも練習させたい。そう思ったとき、親は何をすべきでしょうか?
ここでは、家での練習を習慣化させるために行っておきたい6つの事柄を紹介します。
そもそもあなたの家の練習環境は整っていますか?
音楽をかけたくても周囲の声がうるさくて集中できなかったり、
周りの人に見られてあーだこーだ揶揄(やゆ)されてしまうとイヤだと練習をしなくなってしまったりする可能性もあります。
まずは子どもが「家でも練習したい!」と思えるような環境を整えてあげましょう。
例えば、子どもが自分の練習している姿を確認できるよう全身鏡を設置してあげたり、
インターネットのダンス動画を見ながら練習できる環境を整えてあげたり……。
自宅での練習が難しい場合は、レンタルスタジオや音楽スタジオを借りるなどの工夫も、
子どもの練習に対するモチベーションを上げてくれるはずです。
大きな投資をしなくても、練習環境を整えることはできるはず。
まずは子どもが「もっと練習したい!」と思えるような環境をつくるところから始めてみましょう。
毎日の練習をルーティンに組み込むことも大切です。
練習が好きな子もいますが、多くの子にとって「退屈だ」「つまらない」と感じる部分もあると思います。
何事も基礎が大事ですが、できないことをできるようになるための土台作りには鍛練が必要です。
しかし筋トレやステップなど地味な動作の反復練習に飽きが来てしまい、毎日続けられないという子もいると思います。
その場合は、毎日の習慣として練習を一日のスケジュールに組み込んでしまうのも一つの方法です。
例えば、ご飯を食べる前に必ず15分練習しなくてはならない。
このようなスケジュールを組ませたら、食事の前の練習が習慣化されるかもしれません。
最初は短い時間でもかまわないので、練習していたら「偉いね」「上手になっているじゃない」とモチベーションを上げてあげましょう。
褒められたら、子どもも嬉しくなって、毎日の練習を続けるようになります。
どんなに好きなことでも、自分一人でモチベーションを保ち続けるのは難しいです。
親子一緒になって、ダンスがより上達するよう励みましょう。
どのように練習すればいいか分からないようでしたら、親が「こんな風にしたらどう?」と提案してあげるのもいいと思います。
家が狭い、下の階に迷惑にならないようにしたいなど、さまざまな事情がある家庭もあるでしょう。
そのため、まずダンスを上手くなりたいと自主練習をするのであれば、体幹トレーニングをすることをおすすめします。
腹筋運動や片足立ちなどのトレーニングであれば、狭い家でも簡単にできますし、騒音も出ません。
また首や肩などのアイソレーションも自宅でやりやすい練習の一つです。
子どもは適切な練習の仕方を学ぶだけで、行動を変えることがあります。
「うちの子は練習しない」と嘆くのではなく、「こういう方法だったらしてくれるかもしれない」と親も積極的に関わっていくことが大事です。
「ダンスの練習をしなさい」と言っても嫌がる子どもが、「ダンスを教えて」と言うと、急に張り切り出すというケースもあります。
「〇〇しなさい」というのは命令されているようで子どもも気分が悪いですが、「〇〇を教えて」と請われれば悪い気もしません。
承認欲求を満たされて、モチベーションにも火が付く子どももいるでしょう。
また教えることを通じて、身につく力もあります。
「ここはどうするの?」と言われて、答えられなかったとき、子どもなりに「もっとダンスについて勉強しなきゃダメだ」などと感じるかもしれません。
子どもの習い事といえども、親も関心を持ったほうが子どもの刺激にもなります。
また親も子どもがやっていることを自ら学んでみることで、「うちの子はこんな難しいことができるんだ」と子どもに対する見方が変わる可能性もあります。
大会や発表会で上手くいったときは褒めてあげるけど、ふだんは全然褒めてもらえないとなると、子どものモチベーションも高まりません。
日頃練習しない子が自ら進んで「練習する」と言ったときは、まずそのこと自体を褒めてあげましょう。
何も言われないと
「お父さんやお母さんは、僕・私が一生懸命練習していても見てくれない」となってしまいますが、
「いつも頑張って練習していてえらいね」
「今日はいつもより10分長く練習できたんだね! すごい!」
と言われたら、きっとモチベーションが上がるはず。
褒め言葉の持つパワーはすさまじく、褒められることで子どもは自己肯定感を育めます。
自分はダンスを練習していいんだ、という気持ちを持てるようになるのです。
また褒め言葉は、チャレンジ精神の育成にもつながります。
しかし、だからといって何でもかんでも褒めてしまうと、子どもが「褒め待ち」になってしまうことも。
「褒められそうなことだけやる」とならないためにも、
「30分練習できたから、次は40分に挑戦してみよう」
「ステップは上手に練習できるようになったから、振付もやってみようか」
など次なる目標を示して、課題をクリアしようとする心を育んであげましょう。
親の過干渉が原因で、練習をしなくなってしまう子もいます。
子どもは褒められることは大好きですが、
「もっとこうしたほうがいいんじゃない」
「私はこのほうがいいと思うよ」
などのアドバイスは求めていないケースが多いです。
親からしてみれば「子どもの上達のために、気づいたことを伝えている」つもりかもしれませんが、
子どもからしてみたら「うるさい!」という気持ちになり、家で練習するのを嫌がるようになる可能性があります。
親御さん目線で色々言いたくなる気持ちは分かりますが、適切な指導は先生が行ってくれます。
子どもの自主性を信じて「よく頑張ったね」「前より良くなったと思うよ」と子どもが喜ぶ声掛けを心がけていきましょう。
なぜ家でダンスの練習をしないのか、理由と練習を習慣化させるのにやっておきたい事柄をお伝えしました。
好きで始めたダンスであっても、色々な影響でモチベーションが保てないこともあります。
とくに小学校低学年までのお子さんで、自主的に練習する子は少ないです。
練習を好きになってもらうには、親御さんの声掛けやサポートが欠かせません。
リディアダンスアカデミーでは、お子さんの自主性などを育むレッスンを提供しています。
ダンスを通じて、子どもに頑張る心や継続力などを身につけさせたいと考えている方は、ぜひともレッスンを受けさせてみることを考えてみてください。
無料レッスンや校舎など、詳しくはこちらをご覧ください。