ダンスを習い事を子どもにさせる10のメリットをご紹介します
2022.02.22
全身を使ったアクロバティックな動きで、見ている人を虜にするブレイクダンス。
各地で大会が開催され、オリンピックの追加種目としても注目を集めています。
本記事では、ブレイクダンスのスタイルや文化などの特徴・これまでの歴史を紹介します。
「ブレイクダンスをはじめてみたい」「ブレイクのルールや技を知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
ブレイクとは、音楽に合わせて全身を使いながら跳ねたり回ったりする、ダイナミックでアクロバティックなストリートダンスの一種です。
「突破する」という意味の「BREAK」が由来で、ブレイキングやブレイキンとも呼ばれます。
また、ブレイクを踊るダンサーのことをブレイカー・B-Boys・B-Girlsと称します。
語頭の「B」は「Black」や「Bad」と勘違いされがちですが、正確には曲間のビートの盛り上がりを表す「Break Beat」の頭文字です。
ブレイクは世界におけるダンサー人口が最も多く、知名度の高いダンスジャンルの一つです。
1970年代ニューヨークのアフリカ系・ヒスパニック系アメリカ人が起こしたヒップホップ文化は、ブレイクダンスとラップ・グラフィティ(エアゾールアート)・DJの4要素から成り立ちます。
ブレイクは4つのスタイルを織り交ぜながら、各自オリジナルのダンスを作っていくのが特徴的です。
ここでは、それぞれのスタイルの特徴を見ていきましょう。
トップロックとは、立った状態のまま行うステップのことです。
エントリーとも言われ、床を使ったアクロバティックな動きに入る前の流れのダンスです。
エントリーはフリースタイルが基本で、決まった型はありません。
最も代表的なステップはツーステップで、手を胸の前で交差させた状態から、足を斜め前に踏み出すのと同時に両腕を左右に開きます。
他にもブロンクスステップやチャールストン、サルサロック、インディアンステップ(ツイスト)などが有名です。
また、トップロックからフットワークに滑らかに繋げるためには、ドロップと呼ばれるしゃがみ込む動きを取り入れます。
フットワークとは、ブレイク特有の動作です。
屈んだ状態で地面に手をついて華麗に下半身を動かします。
足を地面につく歩数が由来となった「6歩」「5歩」「4歩」「3歩」「2歩」「1歩」が代表的なフットワークです。
6歩はブレイクの最も基本的なフットワークで、腕で体を支えながら足を6歩踏んで1周します。回ったあとは、元の位置に戻ります。
歩数によって回った後の向きが変わり、歩数が少ないほど足の入れ替えのタイミングが難しいです。1歩は向きを変えずに片足を旋回させる動きで、別名「ヘリコプター」とも呼ばれます。
パワームーブはブレイクダンスの大きな見所であり、アクロバティックで迫力のある動作です。
背中や肩・頭を使い、全身を大きく回転させます。
パワームーブの代表的な技がウィンドミルです。
肩と背中を地面につけ、開脚した際の遠心力で体を回します。
ブレイクダンス初心者がつまずきやすい最初の技で、全身の筋力と体力が求められます。
また、ヘッドスピンは頭と両手の3点倒立の状態から手で漕ぎ出し、頭を軸に回転する技です。難易度が高く危険な技でもあり、首のストレッチと筋トレが欠かせません。
ほかにも、スワイプスやエアートラックス・トーマスフレアなどの技が有名です。
フリーズとは、動きを止めてポーズをとることです。
フットワークやパワームーブの流れに緩急をつけ、ブレイクダンスのフィニッシュを飾るためにも大事です。
フリーズで最も基本的な技がチェアで、腹の横・後ろに肘を入れて地面を抑えながら、側頭部と腕の力で体全体を支えます。
フットワークやパワームーブから繋げるように練習すると、ブレイクダンスの幅が広がります。
マックスジョーダンは、片手を地面につき体全体を持ち上げた状態でのフリーズです。
もう一方の手で頭や足先を掴んだり、足の形を自由に変えたりすることで、オリジナリティを出せます。
ほかにもアローバックやマックスなどが代表的です。
他のジャンルにも、ステップを使ったハウスダンスというジャンルがあるので、興味がある方はぜひご覧ください。
ブレイクダンスは互いに踊りを見せ合い戦う、バトル文化が特徴的です。
ブレイクダンスの場には、音楽を流すDJと司会進行の役割を担うMCがいます。
DJが流す音楽にのせて即興で踊り合い、技術面だけでなく表現力や精神力・コミュニケーション力や創造力などで勝敗を決めます。
ブレイクダンスには50年以上の歴史があります。
順番に振り返っていきましょう。
1970年代のニューヨーク・ブロンクス地区は貧困層が多く、ギャング間での生死に関わる抗争が繰り広げられていました。
不安定な情勢下で、やるせない思いを暴力ではなくダンスにぶつけようという動きから、ブレイクダンスが誕生したと言われています。
クルー同士の大規模抗争がメディアの関心を集め、ブレイクも注目され始めました。
1982年公開の映画「フラッシュダンス」を皮切りに、ブレイクダンスを扱った映画やTV番組・CMが増え、ブームに火をつけました。
2024年のパリ五輪では、ブレイクダンスが新たな種目として追加されることが決まっています。
具体的なルールはまだ決定していないものの、若者のオリンピックへの関心がさらに高まると予想されます。
ちなみに、ここまで紹介したブレイクダンス以外にもダンスには多くの種類があります。それぞれの特徴について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
関連記事:ダンスの種類やそれぞれの特徴について解説
いかがでしたでしょうか。
今回はブレイクダンスの代表的な技や文化・歴史などを紹介しました。
ブレイクダンスはフリースタイルで自由度が高く、今後ますます注目されるジャンルの一つです。少しでも興味のある方は、ブレイクダンスの世界に一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
無料レッスンや校舎など、詳しくはこちらをご覧ください。
キッズダンススクールならリディアダンスアカデミー