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2021.11.26
ダンスに興味のある人であれば、“ワックダンス”というジャンルを、なんとなく耳にしたことがある人は多いと思います。
しかし、実際はどのようなものなのか具体的には知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、この記事ではワックダンスの特徴や歴史について紹介します。
これからダンスを始めようとしている人や、ワックダンスについて詳しく知りたい人はぜひご覧ください。
ワックダンスは腕や胸などを中心に動かして踊るもので、女性に人気の高いジャンルです。
腕をムチのように振り回す・腕を体に巻きつける・胸を上下左右に動かすといった動きをするところが特徴的です。
また、動きの中でポージングやターンなどをすることも多い踊りとなっています。
ワックダンスで使われる音楽は1970年代の曲が多いです。
1970年代の曲の中でも、曲調がR&Bやラテン、サルサ調などの明るめな雰囲気の曲が用いられ、感情的・情熱的な踊りを表現できるようなことができます。
ワックダンスに似ているものに、パンキングというジャンルがあります。
実は、これらにはほとんど違いがありません。
ほとんどの場合、これらを区別しているダンサーは少なく、上級者であってもその違いを明確に説明できる人は少ないです。
強いて違いを示すのであれば、ワックダンスの方がクネクネした動きが多いというところです。
それ対して、パンキングはより滑らかでクセのない踊りをするというイメージで区別されている傾向があります。
ワックダンスのルーツはゲイの人たちの文化にあり、1970年代のアメリカのロサンゼルスのクラブやディスコが発祥となります。
1970年代に、クラブで踊っていたゲイの人たちが、当時のスター女優であったマリリン・モンローやグレタ・ガルボ、リタ・ヘイワースなどのポージングなどを真似して遊んでいました。
このポージングがワックダンスの原型となります。
そして、徐々に多くのゲイの間で踊られるようになり、一つのジャンルとして確立していったという経緯があります。
ちなみに‘’ワックダンス‘’の名付け親は、プロダンサーのタイロン・プロクターという黒人男性で、第一人者としても知られています。
やがて、ワックダンスは一般の間にも浸透するようになり、男性よりも女性に人気の高いジャンルへと変わっていきます。
日本では、超有名ダンサーYOSHIEが在籍するebonyやBE POP CREWなどのチームが活躍し、日本に普及させました。
彼女たちは今もなお活躍し続けています。
さらに、特にここ10年前後で、ワックダンスは日本でも爆発的に人気が広まりました。
そのきっかけがIBUKIという若い女性ダンサーの活躍です。
彼女はキッズの時代から今に至るまで、世界のトップを走り続けていて、その影響で多くのキッズダンサーがワックダンスを始めるようになったのです。
さらに、ジャンルを問わないフリースタイルの大会でも優勝するなど実力は折り紙付きで、ジャンルの枠を超えて多くのダンサーから認知されています。
また、最近ではmizuki flamingoというダンサーが日本の学生の間で大きな支持を集めており、彼女の影響で多くの学生がワックダンスを始めています。
ワックダンスは、感情の表現を重視した踊りや、腕をメインに使った踊りをしたい人におすすめのジャンルです。
他のジャンルと比べても、顔の表情が重視されるため、感情的な表現をすることで観客の心を動かすことができます。
また、初心者でステップに自信がないという人でも、腕を中心に使って踊るので取り組みやすいでしょう。
なお、女性のダンサーが多いジャンルではありますが、そもそも男性(ゲイ)の間で生まれた文化なので、男性にもおすすめできるジャンルです。
ちなみに、ここまで紹介したワックダンス以外にもダンスには多くの種類があります。それぞれの特徴について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
関連記事:ダンスの種類やそれぞれの特徴について解説
いかがでしたでしょうか。
ワックダンスは腕をムチのように振り回す・腕を体に巻きつける・胸を上下左右に動かすといった動きが特徴的なジャンルです。
特に女性に人気の高いジャンルですが、男性にもおすすめできるジャンルとなります。
また、1970年代に生まれたジャンルということで、まだまだ歴史は浅いものの、ここ50年ほどで世界中の多くの人に踊られているジャンルの一つとなりました。
近年では、IBUKIやmizuki flamingoなどの目覚ましい活躍によって、多くのキッズや若者に踊られるようになっています。
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