【キッズダンススクール】ヒップホップダンスが幼児に与える効果やレッスンの特徴
2022.05.24
「ニュージャックスウィング」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。
ニュージャックスウィングは、音楽やダンス・ファッション・アートなど、幅広い芸術文化の分野において存在感のあるスタイルの一つです。
近年では、ブルーノ・マーズ(Bruno Mars)やEXILEなどのアーティストをきっかけとして、興味を持つ方も多いと思われます。
そこで本記事では、ニュージャックスウィングの音楽やダンスの特徴、誕生から現在までの歴史を紹介します。
ニュージャックスウィングについての理解を深めたい方、ダンスのジャンルについて調べている方は、ぜひ参考にしてください。
まずは、ニュージャックスウィングの概要を見ていきましょう。
ここでは、音楽とダンスに分けて特徴を紹介します。
ニュージャックスウィングとは、1980年代から1990年代にかけてアメリカで誕生し、流行した音楽・ダンスジャンルの総称です。
ニュージャック(New Jack)という言葉は、「新しい(New)」と「奴(Jack)」を掛け合わせた「新参者、ストリートの新顔・青二才」という意味で、当時のニューヨークで使われていたスラングと言われています。
アフリカ系アメリカ人の映画監督兼俳優であるマリオ・ヴァン・ピープルズ(Mario Van Peebles)の監督・主演作品「New Jack City」がサウンドトラックと共に大ヒットしたことで、このスラングも急速に広まりました。
ニュージャックスウィングの音楽は、切れ味が良い16分3連のスゥイングビートと重いベースラインが特徴です。
インパクトのあるスネアリズムに、ラップとソウルフルな歌声が混じり、ゴスペル的なメロディーが融合されています。
ニュージャックスウィングのダンスは、シンプルな振付と躍動感が特徴です。
速いビートに合わせ、ランニングマンやクラブなどの足のステップが中心となります。
ダンスの基礎的な技術が必要とされるジャンルで、ヒップホップダンスの登竜門と言えるでしょう。
現在でも世界的な支持を集めるニュージャックスウィングですが、どのような背景で誕生し、流行に至ったのでしょうか。
以下で、ニュージャックスウィングの誕生から現在までの歴史を振り返りましょう。
ニュージャックスウィングは、1980年代後半にテディ・ライリー(Teddy Riley)によって生み出されたブラック系ダンスミュージックです。
1980年代前半のアメリカでは、1970年代までのソウルやファンク、そこから派生したディスコブームが一段落し、ストリートにおいてR&Bやヒップホップが台頭し、勢力を強めていました。
GuyやBlack Streetのメンバーであり、音楽プロデューサーとしても名を馳せるテディ・ライリーは当時、ファンクにラップなどのヒップホップ的な手法を組み合わせ、ソウルやゴスペル的なメロディーとハーモニーのセンスを加えた新たな音楽ジャンルを構築しました。
ブラックミュージック特有のリズミカルなドラムビートに、ポップでユニークなメロディーラインが混じり、ヒップホップとR&Bが融合したニュージャックスウィングは斬新で、当時の音楽界に衝撃を与えたとされています。
テディ・ライリーが制作に携わった楽曲「I Want Her」は、キース・スウェット(Keith Sweat)により1987年に発表され、ニュージャックスウィングの音楽が世界的に広まるきっかけとなりました。
その後も、1988年のジョニー・ケンプ(Johnny Kemp)の「Just Got Paid」や、ボビー・ブラウン(Bobby Brown )の「My Prerogative」、テディ・ライリーが結成したグループであるGuyのデビューアルバム「Guy」などの数々のヒット曲を通し、人気音楽ジャンルとしての地位を確立していきました。
ニュージャックスウィングの誕生をきっかけに、それまで分断されていたアメリカのポップチャートに、R&Bやヒップホップのアーティストが上位にランクインするようになります。
また、跳ねるビートはダンスフロアでも人気を博し、ファッションやストリートカルチャーがミュージックビデオを通じて発表され、世界中の支持を集めました。
日本では、アメリカでの動向を追う形で1990年代前半に流行しました。
ダンス番組「Club DADA」や同番組が輩出したダンスボーカルユニット「ZOO」は、ニュージャックスウィングの人気を物語っています。
また、2000年代には、国民的ダンス&ボーカルグループ・EXILEが「New Jack Swing」という名の楽曲を発表しています。
1990年代半ばには、音楽界におけるニュージャックスウィングの人気は落ち着きました。
しかし、2004年にブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)が「My Prerogative」をカバーしたり、2016年にはブルーノ・マーズが発表したアルバム「24K Magic」が大ヒットしたりと、再び注目を集めています。
2017年には、ニュージャックスウィングの誕生30周年を祝うイベントが各地で開催されました。
▶参考記事:ヒップホップダンスの登竜門!ニュージャックスウィングの特徴と歴史
オールドスクールが何かわからない方も多くいらっしゃるでしょう。
ダンスだけでなく音楽やファッションも含めて、時代を区分するためにオールドスクールという総称がついたのです。
こちらの記事でオールドスクールの時代に生まれたダンスをご紹介しています。ぜひご覧ください。
いかがでしたでしょうか。
今回は音楽・ダンスジャンルの一つであるニュージャックスウィングの特徴や歴史を紹介しました。
1980年代の誕生から現在まで確固たる人気を誇るニュージャックスウィングは、今後も多くの人々を魅了し続けるでしょう。
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