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コラム

ポップダンスってどんなジャンル?技やスタイル・歴史を振り返ろう

2022.02.22

今や義務教育課程の必修科目であり、オリンピック競技の一つとなるダンス。

ダンスには豊富なジャンルがありますが、体を滑らかにかつ力強く動かす「ポップ」は注目を集めるジャンルの一つです。

 

そこで本記事では、ポップダンスの特徴や歴史を紹介します。

ダンスのジャンルについて詳しく知りたい方、ポップダンスを踊ってみたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

 

 

まずは、ポップダンスの特徴を見ていきましょう。

ポップダンスとは、体の筋肉を弾くという意味の「ポップ(POP)」が由来のストリートダンスの一種です。

ポッピング(POPPING)やポッピン(POPPIN)と呼ばれるケースもあります。

 

ストリートダンスは時系列ごとに3種類に分かれますが、ポップダンスは初期のオールドスクールに該当します。

体の各部位がそれぞれ異なる動きをするため、コマ送りやスローモーションなどの、人間離れした不思議な動きが特徴的です。

ロボットダンスと呼ばれることもあり、マイケル・ジャクソンで馴染みのあるムーンウォークもポップダンスに属します。

 

ポップダンスは全体的にメリハリがあり、力強さ・しなやかさを兼ね備えています。

クールな雰囲気になるため、男性のダンサーが取り入れることが多いとされています。

 

他にも男性が取り入れることが多い、力強く踊るクランプダンスというジャンルがあります。

ぜひこちらの記事でも紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

ポップダンスで取り入れられる技

ポップダンスでは特徴的な技が取り入れられています。

ポップダンスを格好良く踊るためには、一つひとつの動きをマスターしていくのがポイントです。

 

ヒット

体の筋肉を弾くようにドンッドンッと一瞬力を込める動きです。

 

腕や首・胸・腹・足などのパーツごとにヒットを打つと、動きのアクセントになります。

音楽に合わせてリズムを取る、ポップダンスの中でも基礎的で重要な動きの一つです。

ヒットのコツは、体を脱力させた状態から一気に最大限の力を込めることです。

 

ウェーブ

体に波を打たせるような滑らかな動きです。

一方の指先から反対の指先に、首周りから腰回りにかけてなど、体の複数のパーツに応用できます。

 

ウェーブのコツは、ダンスの全ジャンルにおける基礎である「アイソレーション」です。

アイソレーションとは、体の各パーツを孤立・分離したもののように動かすことです。

各関節のポジションを正確にとり、アイソレーションの動きを活かしましょう。

 

ロール

体の一部に円を描くような動きを指します。

 

首・胸・腹・腰・膝・足首を回すように動かします。

ウェーブと同様、アイソレーションを意識することがロール習得への近道です。

 

ティッキング

関節ごとに順番に動かし、コマ送りのように見せる技です。

時計の針がチックタックと動くように、カクカクとリズムを刻みます。

 

ビートの速い音楽であれば、小刻みに連続でポップさせます。

ティッキングは、ヒットやアイソレーションを基礎とした上級の技です。

 

ムーンウォーク

マイケル・ジャクソンが披露したことで有名になった、バックスライドとも呼ばれる技です。

 

宇宙飛行士が無重力空間の月面を歩くように、前に歩いているように見せながら後ろに滑ります。

正確には片方のつま先を上げながら、もう一方の足を地面にくっつけたままスライドさせるシンプルな動きですが、体の重心バランスや滑らかな足捌きなど高度なテクニックが欠かせません。

 

フレズノ

腕を前に伸ばしながら、体を左右に動かす技で、発祥地であるアメリカ・カリフォルニア州の地名が由来です。

ハの字に開いたつま先を軸とし、膝でリズムを取りながら上半身をスウィングします。

重心を左右に振りながら、腕は太鼓を叩くようにヒットさせることがポイントです。

 

全身の動きのバランスが求められる技で、ポップダンスに頻繁に取り入れられます。

 

フレックス

体をパーツ別に折り畳む技です。

 

体を雑巾絞りのように捻るツイストとは異なります。

下半身の動きに対し上半身が後からついてくるイメージです。

 

オールドマン

胸のロールと腰のロールをズラして、横に移動する動きです。

 

アイソレーションのポジションに対し、上半身と下半身が引っ張り合うように左右にスライドさせます。

腕は上半身の動きに合わせて肘をつくように横に添えるイメージです。

 

タット

古代エジプトの象形文字をイメージした手全体の動きです。

 

指先から手首・肘・腕までを細かいパズルのように組み立てます。

手のスライド・キープ・ウェーブ・ロールを応用し、動く箇所と止まる箇所を明確に見せることがポイントです。

 

ポップダンスのスタイル

ポップダンスにはブガルー・アニメーション・ポッピング・ストラッティング・ターフ・ロボットなどの流派があります。

ここでは、ブガルースタイルとアニメーションスタイルについて見ていきましょう。

 

ブガルースタイル

体のパーツごとにロールしたり、筋肉を弾いたりしながら、音楽のメロディや歌詞に合わせて即興的に踊るスタイルです。

ポップダンスの元祖であり、最近ではブーグスタイルとも呼ばれます。

 

アニメーションスタイル

アニメ映像のように一コマ一コマを切り取ったように見せるスタイルです。

スローモーションやバイブレーション・ウェーブなどの技を駆使し、人間離れした不思議な印象を与えるため、「ロボットダンス」とも表現されます。

 

ポップダンスに合う音楽

ブガルースタイルには、ブラックミュージックの中のファンクがよく合います。

また、アニメーションやロボットスタイルは、シンセサイザーを活かしたテクノミュージックと相性が良いです。

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ポップ・ポッピングの歴史を振り返る

では、ポップダンスはどのように始まり、世界中に広まっていったのでしょうか。
ポップダンスの歴史を振り返りましょう。

 

ブガルーサムとによる始まり

ポップダンスは誕生から50年以上の歴史をもち、新たな技やスタイルを取り入れながら進化してきました。

 

始まりは1960〜1970年代ごろ、エレクトリック・ブーガルーズ(Electric Boogaloos)というグループのリーダーであるブガルー・サム(Boogaloo Sam)と、ポッピン・ピート (Popin’ Pete) 兄弟が考案したと考えられています。

ブガルー・サムはマイケル・ジャクソンの師匠であり、ポップダンスの代表的な衣装であるズートスーツのパイオニアでもあります。

 

世界への広まり

エレクトリック・ブーガルーズが出演したアメリカのテレビ番組「ソウルトレイン(SOUL TRAIN)」や1984年公開の映画「ブレイクダンス(BREAK DANCE)」「ビートストリート(BEAT STREET)」がきっかけで、世界へと広まっていきました。

 

日本での流行

エレクトリック・ブーガルーズは何度も来日しています。

日本でもO.G.Sというチームを中心に、フォーマーアクションやCo-thkooといった世界で活躍するポップダンサーが増えています。

 

ちなみに、ここまで紹介したポップダンス以外にもダンスには多くの種類があります。それぞれの特徴について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

関連記事:ダンスの種類やそれぞれの特徴について解説

 

▼既に気になるジャンルがある方はこちらから▼

【ダンスジャンル一覧】

 

 

ポップダンスを習得してクールに決めよう

いかがでしたでしょうか。

 

今回はポップダンスの技やスタイル・歴史などを紹介しました。

ポップダンスは体のパーツごとの繊細な動きで魅せる、クールでユニークなジャンルです。

マイケル・ジャクソンやテクノミュージック・ブラックミュージックが好きな方は、ぜひ挑戦してみてください。

 

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